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日本の鎧と甲冑
古代より日本の鎧・甲冑・具足・かぶりものの類は存在し、時代的に様々な変遷を経て来た。16世紀半ば、戦国時代、鉄砲の出現で大きく変化してと言われている。現存するものは多くが鉄砲伝来以降のものであり、それ以前の鎧兜類は神社などに奉納されたものが比較的多く良い状態で残っている。鉄砲以前のものは大鎧に代表されるよう、全体に糸けが多く、手の込んだ作りのものであった。
着用者の身分の高い低いにより、その出来は大きく異なり、特に戦国時代の武将の装具は意匠といい、また工作といい、目をみはるような斬新なものが多い。また身分の低い下士が着用したお貸し具足と言われるものにも興味深いものが沢山ある。日本の気候からであろ う、明らかに西洋、中世に存在したような磨いた総金属製のものは少なく、鉄板、皮革、布、漆などを材料としている。日本の甲冑・具足の特徴の一つは漆で仕上げてあるものが多いことで、特に金属表面をそのままにしてあるのは錆地と呼んでいる。錆地のものも、裏は皮革や布が当てられこれも漆で仕上げてあることが多い。日本の湿度の高い気候、また夏の直射日光の元では総金属 製磨きの甲冑は着用に困難があったであろう。自分で着用したみた経験では、全部の装具を着用したら横になることはおろか、行動全般に大変な不自由を感じる。また甲冑・具足を着用して肩当ての銃床の小銃による精密射撃は不可能に近く、それが日本の火縄銃の頬当て銃床存在の主たる理由であったろう。
いずれにせよ日本の火縄銃は鎧・甲冑・具足などと鉄砲が時代的に共存していたことを証明している。日本では鎧・甲冑・具足の類は18世紀半ば、戊辰戦争まで使用されていたのだ。これは戦闘の最後の決着が刀剣による戦闘であったことからだろう。世界の武器・兵器史上でも希有な現象であると言ってよい。
 
       

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