5-3 、一〇〇式短機関銃後期型(昭和19年)

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この短機関銃は何度か実射した。バランスも良く反動もほどほどだが、銃の操作、分解組み立て、清掃などが楽であり、何よりも命中率が良い。

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銃口には銃剣が装着できる。銃口横の穴はマズルブレーキで銃口が右にぶれるのを防ぐ。分解はまず銃床と銃身が簡単に外れる。空挺用を意識した設計だがこの短機関銃が完成した頃、帝国日本陸海軍にはまともな空挺攻撃を行える
航空機運用能力はなかった。かろうじてレイテ島空挺や沖縄読谷特攻への部隊が装備した。いずれも全滅したが、それらの装備がアメリカに渡り現在、残っている。

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日本の設計の真骨頂は円筒(ボルト)だ。熕棹(ボルトハンドル)は形を付けて挿入してある。それを回して外し、ボルトを抜く。なおこの銃は4000番台で
春の製作で出来は良いが、その後昭和19年秋の8000番台は大分仕上げを省略してあった。