洋式銃



9 、ミニエ式小銃を試してみる

ミニエ式小銃、ミニエ、スプリングフィールド、エンフィールドは同じ口径.58口径、14.66mm と聞いていたが、様々な口径がある。大きいのには.585くらいから小さいのは.572くらいだ。0.23mmほどの差だから、どうにでもなると思うが。銃は前装だから大な弾は0.1㎜でも入らない。小さい弾は機構上、十分にライフルに噛まない。
私が実験した2挺、ひとつはスプリングフィールド3つバンド、もうひとつはエンフィールド2つバンド。
昨年の夏、バージニア州でフランク・コッパーにコーチを受けた。
パッチは使わず、割合小さめの弾に特殊なグリースを塗る。反動が大きいので、皮革製のスリングを左手に巻く、などだ。

右からエンフィールド,スプリングフィールド、火縄銃

アメリカ南北戦争の間、南軍も北軍も同じこのミニエ式小銃を様々な会社で造りさらに
両側とも欧州から輸入した。100万挺自国生産、100万挺輸入と言われている。その余剰兵器を日本は輸入したから、何がなんやら入り混じっている。しかし日本の銃は数十万挺輸入されたが、明治になりまた輸出され、現在古式銃として残っているものは少ない。
このスプリングフィールド銃(1864)は銃床を5㎝つめてあり、尾栓を開け、鳶の尾の裏に漢字で「二」と刻印してある。明らかに日本に来てからの改修だろう。滋賀県で見つかったと言うから

銃身を熱し、尾栓を外した

鳥羽伏見で敗走の途中、幕府軍が置いて行ったものかもしれない。エンフィールド銃はそういういじりはないが、狩猟用に使われていたかもしれない。照準器が最低の100mより
下になるよう横帯をはずしてあった。両方ともいろいろな検査の結果、偶然にも同じ.752
口径で20発ほど用意した。製作は丸玉より一工程多いが上手にできた。薬量は同じ○gとした。(発射の様子、反動がかなりある)

 

50mでフランス陸軍標的の使い古しを張る。

銃腔内はきれいにしたという程度で錆びていた。まずは弾が底まで入るかどうかが第一段階。これは両方ともうまくはいった。
次は回転して真っすぐ飛ぶかが第二段階。
エンフィールド銃のほうはまあ当たった。スプリングフィールド銃は当たらない。
この理由は分からないが、両銃とも玉抜けは丸く良い。原因は照準か、つめて短い銃床か。薬量か。長く腕に絡むことが出来る長いスリングを自作してエンフィールド銃だけをもっと
試してみたい。

50mでフランス陸軍標的の使い古しを張る。

2挺を分解整備するのも大変な作業だ。錆は大分出た。

 

ひとつ整備し、組み立てるのに最低1時間は掛る
(写真協力千代氏)