11-5、村田銃開発のためか、アルゼンチンのローリングブロック方式小銃
レミントンが開発したボルトアクション前の後装式小銃の一種だ。明治の初頭、日本が村田式小銃を開発していた頃に試験的に輸入したものだろうと推察できる。陸上自衛隊武器学校の収蔵品の中にあったものだ。
刻印は「Modelo Argentino」スペイン語で「アルゼンチン型式1879」としかない。このアルゼンチン形式は20世紀になりアルゼンチンモーゼルに使われた名称だ。閉鎖の仕方に特徴がある。撃鉄が落ちると、弾薬を入れる部分を押さえる個体が固定され、閉鎖されるのだ。下記のものは武器学校収蔵物(無稼働)
上記の4様の写真はカタログより
他にも欧州、アメリカで、熕棹式(1880年ごろ)開発されるまでの様々な後装式、その装填などの仕組みを村田十三年式(1879)同十八年式までに研究したはずだ。この頃が小銃が一番熱心に世界中で研究された興味深い時期であった。
以上