11-4、和銃の後装式
長州の火縄銃(無銘)を管打ちに改造、さらにアルビーニ方式に改造した銃。
閉鎖は遊底からボルトが後部に出てスプリングで固定、解除はハンマーの前の柄を使う。もとの銃は格の高いものであった。
全長が130㎝ほどの一般的な火縄銃のサイズ
ハンマーは管打ちの時のままなので、撃針を正確に打ってはない。
遊底を開けた状態、銃口径は小さいのでボトルネックの薬莢を使用してかもしれぬ。ハンマーの前のつまみが閉鎖機構。
見事な象嵌が施されている。
長州の鉄砲の特徴、台より銃身が10㎝弱出ており、その他目釘穴4個、後照門が毛利三ツ星の形になっている。
後装式に改造したので、尾栓は必要なく、銃身を銃床に支えるだけの役目になった。手前の部品は排莢のためのもの。以上