洋式銃



 14、ロウ付けだった「ミニエ方式スプリングフィールド銃」の照準器

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この銃、100発は撃った。「八重の桜」の出演者へのデモでも。横標が欠落しており、ラダーが一番低い位置より低い。と言うことは照準出来ない。ブリキ板を巻いて100mに合わした。別な銃の横標を取り付けた。これは簡単に出来た。
ネジを外すと、驚いたことに銃身に入ってない。ラダーの板バネだけを止めてあったのだ。横標は非常に柔らかい鉄で、拡げてラダーに取り付けた。
しかし、どうも気になるので、照準器を木ハンで軽く叩いてみた。驚いたことに動くので、外してしまった。ロウ付けだったのだ。もしかしてネジが折れたのかと詳細に観たが銃身に穴はない。英国の先生は、「ミニエ式エンフィールド銃」の照準器は1本のネジで止めてある、と断言していた。エンフィールドとスプリングフィールド(アメリカ南北戦争中の製造だから)異なるのか?下は
サイトを外した銃身、穴を開けた様子、加工は見られない。

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サイトの裏側

日本のある研究家が自分のスプリングフィールドを叩いたら取れた。ロウ付けだけだったと言ってきた。なるほど、ミニエ方式は腔圧が高くなる、だから銃身に穴を開けるなど加工をしたくなかったのか?しかしロウ付けには温度は高くはないが、銃身に熱を与える。分からないがこれが現実だ。
まだまだ知らないことだらけだ。

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ラダーを外した状態

なおラムロッドも大分異なる、上はスプリングフィールド、下はエンフィールド、やはり戦争中の製作は大分、質が悪くなるようだ。

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以上