洋式銃



19、長大和式海老尻栓銃

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海老尻栓式は前装から後装への過渡期に出た方式で、閉鎖を横から入れる板バネ付きの鉄板で行う。ボルトの後ろが海老の形をしているのでそう呼ばれるが、元は英国のウィルソン銃であり、一般的な長さの歩兵銃である。その機関部を使用して、和式銃床に採用、狭間筒として使用したのであろう。

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無銘、全長170㎝、口系14㎜、銃身長が147㎝あるので、前装では時間が掛るので、元は前装であった狭間筒をこのように改造したものと思われる。
装填は横板をその板バネを押さえて抜く、海老尻を上げる、ボルトを抜く、と言う手順で開ける。海老尻も銃床に沿い閉鎖を助けている。玉、火薬を装填する。火薬は包の場合はニップルから針金で包を開けて置く、ボルトを入れる、海老尻を倒す、横板を入れる、撃鉄を上げる(元の英国のものがハーフコックもありしっかりしている)、雷管を被せる。
と言う手順を取る。前装に比較したらはるかに手順は楽だが、果たして、この長さ、口径の火薬量で完全に閉鎖できたか。漏れたガスが射手の顔に当たるのを防ぐため、被いがネジ留めされているが、これは後の作業だろう。

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海老尻栓銃自体が珍しいので、このように和銃に改造されたものはあまりなかっただろう。(この項以上)