2 、零式艦上戦闘機スミソニアンの五二型
アメリカ建国200年、1976年にスミソニアン博物館航空宇宙博物館が新装された時に観に行った。在米中には数回、行ったが、昨年夏にこれがもう最後だろうと1時間をそこで過ごしてきた。1942年7月にアリユーシャンの柔らかい地面にほとんど無傷で不時着した(操縦士は撃たれており死亡していた)機体だ。アメリカ本土に持ち帰られて、徹底的に研究された。全長9m、全幅12m。意外にコンパクトな機体だ。
第二次世界大戦期の各国の主力戦闘機のなかでは目玉的な存在だ。
堀越二郎氏設計、三菱重工業と中島飛行機で計約1万機が製造された。操縦性能、航続距離、武装(20㎜翼内機銃)、熟練パイロットの4つの条件で大戦初期の、エース機だったものの完全な姿である。塗装が若干濃いが。
これ以上、零式艦上戦闘機に関して言うことはないであろう。
眺めているだけで良い。
操縦士の人形、ほぼ完全である 手袋はポケットに見えるがこれが実物かどうか。
20㎜機関銃の弾薬。2種類ある。上は河村博士開発の「九七式改」、下は「エリコン」
比べてみるとその差に驚いた
大迫力の降下姿勢。
日本にあったらここまで徹底して、保存、展示されていたかは知らない。
この零戦があるスミソニアン博物館航空宇宙館はワシントンDCの街の真ん中にある。
他の日本の軍用機は街から車で一時間ほどのダラス・ナショナル空港の中の郊外館にある。
以上