15、帝国海軍艦上爆撃機「彗星」
意外に小型である。全長11.5m、全幅10.5m、日本軍用機としては
珍しい形状である。それは水冷発動機、熱田二一型1400馬力を使用しているからだ。
このエンジンはスミソニアンにもあったがもっと大型だった。
艦爆の製造会社、愛知航空機で2253機が製造されたと言うが、大戦後半に
投入されたので、空母や整備の運用や搭乗員の技量で九九式艦爆に比較するとあまり活躍してない。操縦士と通信士の2名が搭乗するが、後部座席にラインメタルの7.92㎜旋回機銃が装備されていた。胴体機銃7.7㎜2挺と。旋回機銃は7.7㎜と説明してあるが、恐らく違っただろう。
よくぞ見つけてくれた。ヤップ島のジャングルからかなり以前に持ち帰られ、修復された。500kg爆弾を搭載したと言うから、本来その一発で、かなり大きな艦艇も沈められたはずだが。残念だ。
(この項以上)