蓋を開けると、内側に「装填品銃工具の表」が張りつけてある。工具の種類と備品数で、その内容から単に小銃を整備、修理する工具だけでなく、照準を修正する工具が含まれている。恐らく大隊単位の装備であっただろう。蓋は箱に掛る方式で、横63㎝、幅19㎝、 高さ15㎝、重量3.5㎏である。内部は58㎝、13㎝、11㎝。内部の装備品は一切なかった。 「携行銃工具箱」と書かれ、内部には「昭十六 谷」の刻印。野戦に携行し現場で小銃を 修正するために専門の兵士が携行したのであろう。