全金属製の小型な箱だ。横25㎝、幅18㎝、高さ10㎝、重量200g。長さ10㎝ほどの取手で手提げする。従って探照灯に付属していたのでなく、持ち歩いたものだ。 「継電器豫備品箱」633と記され銘板が付いている。 「製作昭和十七年二月富士電機製造株式会社 探照燈番号630170京」 ヒューズが入っていたのであろうが、まずは探照燈が63000個以上もあったことに驚いた。 北九州では中国から飛来したB-29をしつこく捉え、屠竜の餌食にした成功例はこの箱が 装備されていたところではいかほどだったか。