16 、青森・岩手両県の古式銃登録銃に関して
日本銃砲史学会・地方例会を機に両県の御担当者ご協力を得て両県で登録されている古式銃の内容を尋ねた。現在、全国では古式銃登録は約6万挺、そのうち90%が火縄銃であり、約60-70%が東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏に集中していると推定されている。この理由は他県のものでもこれらの地域に持ち込まれた、輸入されたなどによるものではないか。(各県別の登録数はエス氏が23年前に調べた。)
両県の登録銃数
登録銃(挺) | 火縄銃式 | 管打ち銃式 | その他式銃 | |
青森県 | 278 | 230 | 38 | 10 |
岩手県 | 1,168 | 1,020 | 97 | 51 |
岩手県ではその他銃に「ピン打ち式」41挺が特筆される。
さらにこの2県から出たものであろうと思われる銃に関しての情報を尋ねた。
○青森県登録例:全長83.6㎝、銃身長54.1㎝、口径13㎜の馬上筒、昭44年
○岩手県登録例:全長121.0㎝、銃身長87.6㎝、口径14㎜、昭60年
いずれも県にもこれらと同じ鉄砲は登録されてないとのお返事をいただいた。
協力
青森県教育文化財保護課文化財グループ 主幹 中山 善貴殿
岩手県生涯学習文化課 河本殿
以上