方角を知る磁石も作戦遂行上必要不可欠なものの一つだ。この形式が陸軍も
ものか、海軍のものか明らかではないが、直径35㎜、厚さ10㎜、黒いベークライトの入れ物に入っており、針は液体に浮いている。この3つのうち液体が
残っているのは一つだ。腕時計のように腕に装着した。その帯は皮革の色、質は異なれど、長さは140㎜で同じ形式である。本体の周りはローレットになっており、針には蛍光塗料が塗られている。この磁石は個人用と言うより分隊長のものであったかもしれない。
また将校用には様々な形式のものが戦場より持ち帰られていた。