8- 5、護耳器 イアプラグ
砲兵や機関銃教官などには必ず耳栓はあったはずだ。しかし耳を被うと周囲の声や音が聞こえない。それであまりこのようなものは使われなかったのではないか。「護耳器」と言う名称だった。
非常にめずらしいものである。海軍で使われたものかもしれない。
ソリッドな木製の入れ物に入っており、本体はベークライト、耳の内部の形をうまく出してある。また内部には真鍮糸の網が見え何らかの仕掛けがあろう。
ちなみに現代のものは電池を使用した装置が入り、外の声や音は良く聞こえるが発射音は鈍い音に変化する。「大」全長30㎜と「小」全長22㎜がある。
木箱の幅は54㎜で上を回すと内部の堀込にひとつづつ収納されている。
高額なものであったであろう。