火縄銃



 26、魅力はあるが展示に困る『大火縄銃』

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一般の火縄銃は全長130㎝、銃身長100cm、口径12㎜程度であるが、この大火縄銃は全長166㎝、銃身長130㎝、口径19㎜で重量は8kgある。
口径でみると約4倍の重量の弾丸を使う。銃の先には城の壁、船舶の船縁などに固定する金具が揃っている。

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このような大型の火縄銃の問題点は装填だ。前装だから銃を立てて、台に乗り、
火薬、弾丸を入れ、サク杖で突かなければならない。
一度、前装銃世界大会で、割に小さいひとがこのような大きな鉄砲を射撃していたのを観たが、装填には倍以上の時間が掛ったようだった。勿論、競技ではレストは出来ないから、立射などは大変な力が必要だ。

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中目当て2個

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船舶で使ったのではないか。装填は下の甲板に銃尾を下して行う。
口径が大きいのは敵の船の構造物を破壊すると同時に喫水線を撃ち、浸水させるためだろう。拾一匁あれば相当大きな穴が開く。
弾丸が重く初速は遅いので、中目当て二つを使い曲射照準したのではないか。

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目当ては雑だ。
腔内の状態は良い。
まだまだ火縄銃にも研究の余地はある。
この銃は射撃可能だから100m、150mの射場で実験してみる価値はあろう。
玉型もある。

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大名家のものであろうが、家門は「ちぎり」と言い、機織り機械の部品を摸したものだそうだ。ご教授いただいた。
火皿の厚さだけでも3㎝ある。

しかしこの鉄砲を家のなかに展示するとなるとその大きさからなかなか大変だ。置き場がない。地震の際の危険もある。
(この項以上)