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帝国日本軍歩兵・騎兵は兵が身体に付けて携帯出来る投擲兵器を何種類か用意していた。手榴弾、擲弾筒そして小銃に付ける投擲器などだ。

いずれも帝国日本軍の歩兵は車両を使わず戦闘に赴くが基本的な姿勢であり、そのために小銃、銃剣、手榴弾などに組み合わせて使用した。投擲兵器は頻繁に使用されたと思うが、使用に際し敵に肉薄する、犠牲が多い、と言うことだろう、詳細な記録、成果などを記した資料は極めて少ない。そのために様々な憶測、想像から実態と離れたストリーが創造され独り歩きしている。

帝国日本軍のほとんどの投擲兵器は1990年代アラバマにおける「バンザイシュートアウト」においてアメリカ人研究家の協力を得て、実験した経験がある。先日、「陶器製」手榴弾を製造した元工員さんのお話を元に立派な小冊子が出来ており驚いた。これに関しても後で述べる。手榴弾は気軽な兵器ではない。使い方では投擲者自身また自軍に被害を及ぼす恐れがある。訓練用の各種も紹介したい。兵器を組み合わせて使う、兵器に複数の機能を持たせる、このような考え方は現在でも広く活用されている。