平成28年度自衛隊音楽祭(まつり)に行った
平成28年11月13日
日本の西洋音楽は明治の軍楽隊から始まったと言われている。
米国のジャズが南北戦争後、負け南軍の楽器の払い下げからスタートした話を思い出す。時代的にもそう変わらない1870年ごろだ。
自衛隊、陸・海・空の部隊、駐屯地には軍楽隊があり、その一番大規模なものが中央音楽隊だ。バブル崩壊後、幾つかの交響楽団がなくなり、音楽学校卒業した音楽家が自衛隊に入隊し、音楽隊で活躍するようになった。
自衛隊音楽隊は水準が高い。
年に一度、秋に「音楽祭り」と称し、武道館で5回くらいの公演を行う。
チケットは無料だが、応募抽選でなかなか当たるものではない。
全部の公演が満席であり、公演そのものは2時間以内で終了する。
下の画像、防衛大学校のドリルは見ものである。
海上自衛隊は「軍艦マーチ」をかならず演奏するが年々柔らかなアレンジになる。
本年は第50回を迎え、「音の力」強き、守りの響きと言う題で構成された。
毎年、駐日米軍の楽隊と外国の軍楽隊が招かれるのと、最後は全国100ちかい和太鼓の団体から18-9の代表が選ばれて、その力強い響きを披露するのが特徴だ。和太鼓はチームワークを示す。これだけの規模のものはなかなか見られるものではない。
本年は11月11日から13日にかけて5回プラス1回の公演を実施した。
米軍は「海兵隊第3機動展開部隊音楽隊」と「在日陸軍軍楽隊」、それにインド首相の在日に合わせて「インド陸軍軍楽隊」が参加した。
毎年、テーマがあり今年は日本の季節の流れを三軍の軍楽隊がつないだ。
赤い制服がインド陸軍軍楽隊でインドの軍楽曲を聞かせて呉れた。
手前、米海兵隊軍楽隊はバンジョーで沖縄の島唄を上手に演奏した。
このイベントは放送しない、広報もしないで、知る人と知るものになってしまったが、演出、演奏、運営、国際親善、広く、大きな感動があるものだ。
(この項以上)