博物館・資料館図録の効用その2

2、国立歴史民俗博物館特別展「歴史のなかの鉄砲伝来」

宇田川武久博士が歴博館長であった頃、2006年10-11月に開催された大展示の図録である。同館は鉄砲に関する資料や実物の収集に力を注いてきたが、吉岡 新一、安齋 実、所 荘吉氏(故人)の膨大な収集物をさらに収めて、日本最大の鉄砲資料を有する博物館になった。これらすべての収集物の整理、研究をまとめたのがこの図録だ。プロジェクトチームには著名な研究者が名を連ね200ページに及ぶ詳しいものだ。特に資料、図の詳細な写真が多いのが特徴で見ていて飽きない。
歴史のなかの鉄砲伝来

歴史のなかの鉄砲伝来