真実の日本戦史
家村和幸著監修「真実の日本戦史」宝島社
2008年10月
視点は面白いが突っ込みの足らないところもある
雑誌「宝島」掲載の記事をまとめた内容で、防衛大学校卒家村氏が一部著し、白木達也、鞍掛伍郎、南郷大の各氏が各々の章を書いた。
戦争の常識、中世、近世の戦略と戦術、近代以後から大東亜戦争までの
主なる戦闘の背景を分析している。「なぜ正しい戦史を学ばなければならないのか」限られた条件で最良の判断をタイミング良くしなければならない、実行力が伴わなければならない。ところで日本は赤十字条約に加入していたからジュネーブ条約は批准してなかった。これが東京裁判の大きな争点になったと。「信長記」の内容はあてにならないと。私も古文書第一主義には疑問を覚えるが。軍服(被服)と戦争の推移。黒色火薬はつきすぎて暴発することはない。まあこういうことは実際に銃を撃たねば理解できない知識だが。宝島社の出版物はあたりはずれがないので業界では有名だ。