戦国武器甲冑事典
中西豪、大山格監修
成文学新光社刊
2010年5月 B5版、400ページ
2700円
戦国期に戦闘に使われた武器・兵器、防御具を大きな分かりやすい大きなイラストで紹介してあるものだ。
第一幕は武具で、1章 刀、2章 槍・薙刀、3章 弓、4章 鉄砲、5章 忍具。第二幕は甲冑で、1章 変遷、2章 胴、3章 子具足、4章 着用と、二つの異なったアプローチの内容に分けられている。鉄砲の項に「石火矢」と呼ぶ兵器を扱っている。これはその他のこの種の本にも出てくるが、定義が良く説明されたものはない。忍者ならびに忍者の道具、これは名和先生を超えられないがこの本は充実している。本当に忍者が手投げの八角剣で戦ったか。火縄銃は10万挺から100万挺存在したとあるが、大雑把な数字だ。100万もあったら人口比に合わず。この手の本は詳細より、間違いが少ないが重要だろう。どんな書物(古文書含む)にも間違いはある。だから実際に実物を観て手に取ってみる研究が最後は勝つだろう。