地図で知る戦国上下2巻
武揚堂刊 2011年1月 A3各120頁
カラー、価格各1524円+税
歴史文学シリーズより
良いアイデアだと思う。文章、画像、そして勢力、形勢、合戦など、地図を利用してまとめているのだ。地図はディフオルメしたものでなく、正確なものだ。
取材先、博物館、城などが100箇所以上も掲げてあるのは正確さを期したものだろう。上巻は鉄砲の伝来まで、下巻は鉄砲の活用と兵農分離による戦闘様式の変化、そしてその結果の国内統一。日本に存在した鉄砲は一時期、50万挺、
世界一の規模と。また、伝来した鉄砲と種子島の鍛冶矢板金兵衛が製作したと言われる鉄砲の写真が掲げてあるが、どうもこれは反対ではないかと感じたが。
いずれにせよ、伝来したと言われる鉄砲は現存していない。