戦闘技術の歴史 2 中世編

マシュー・ベネット他4名著、創元社刊、2009年9月 B5版356ページ
価格4500円

紀元500年から1500年までの10世紀間の欧州を主とした戦闘技術の歴史である。ローマ帝国が滅亡し、大航海時代までと言い替えても良いだろう。1、歩兵 2、騎兵 3、戦車 4、攻城 5、海戦である。戦闘技術が地域を交差したのは11世紀から13世紀まで9回行われた、キリスト教徒による聖地奪還、エルサレムを巡るイスラム勢力との戦闘であろう。時代がさがり、攻城、海戦が行われるようになると、当時の新兵器、大型投擲兵器や火砲が使用されるようになった。恐らくフランキ砲も1500年までの発明だろう。当時、イスラム人は欧州勢をフランクとも呼んでいた。しかし投擲兵器や火砲はイスラムのものでもあった。1500年ちかくには砲と艦船が武器と輸送手段の組となり威力を発揮しだした。