1 、手榴弾
下記のふたつの種類、九七式(左)と九九式(右)が帝国日本軍の代表的手榴弾で、鉄鋳物製容器にTNT,ピクリン酸を爆薬として入れ、打撃曳火信管を使った。この2種類の手榴弾は合計約2,000万個が約7年間で生産され、日中戦争、太平洋戦争で使用された。九七式は大型で米軍の手榴弾より威力があったと言われている。
九七式(上)、九九式(下)
2,000万個が十分な数字であったとは言えないが、規定では兵士一人3個を持った。鹵獲された手榴弾は、まず容器の蓋を開け、中身の爆薬を出して、爆薬処理の兵士が信管を処理してあれば、全ての部品が残っているが、素人が信管を
撃ってしまうと壊れてしまっている。なお、九七式と九九式の信管は共通であり、九七式に九九式信管が使われていた例も見た。蓋を赤く塗ってあるのは「爆薬」と言う意味だそうだ。
上、蓋を開けた状態、中に入っていた米軍の「無稼働証明書」