次の75年間体制はどうなるのか?
どんな体制も70余年間しかもたない。
私が学生の頃はベトナム戦争、冷戦期であり、「ソ連崩壊」などは想像もつかない事実であった。しかし1991年、あの強力なソ連はあっさり崩壊した。「大日本帝国」もそうだった。日本は明治維新以来、アジア初の立憲君主国として、「坂の上の雲」後、アメリカ、英国に次ぐ軍事大国として君臨していたのに1945年に崩壊した。アメリカ合衆国も憲法制定(1880年)より70数年後に南部連合が独立を宣言し爾後60万人の犠牲を出した5年間に及ぶ南北戦争になった。
欧州でも一つの国家体制は大体が4分の3世紀を経て改編される。そういう意味では今現在の日本の平和、民主主義憲法体制も、中国の資本主義的共産主義もそろそろ限界が来ていると言っても良い今日この頃だ。
「次は何か来るか。」その予測が付かないところが困る。
特に東アジアは、米国、中国、日本、の3カ国、世界GDPの1,2,3位の国家間調和が鍵だ。日本財団シニアフェロー渡部 恒夫氏は、どの国も「安定」を望んでいる、だから内は変化しても外は変化しないと。
慶応義塾大学名誉教授池井 潔氏は「日本は歴史的に多国間協議が不得意」としている。日本の体制もこれから数年で大きな変化を迎えることは確かである。「未来は過去にみろ」と言う観点からももうこれ以上長くは「現体制」は続かないと言っても過言ではない。
日本は1945年以降、安全保障のために「一発も撃たず一人も殺してない」という世界史上あり得なかった特殊な状況を作りだした。しかし歴史を見ると
平和と戦乱、この両極を行き来している国だ。
150年前の武家の軍事国家、まことに脆弱なもので鎖国間の200年、軍事技術はほとんど発展しなかった。
だからすでに過去150年間で2回の大変革、第二次世界大戦においては人間の命は紙切れ以下と朝日新聞がよく言っていたが。
しかし現在は「超法規」もあったくらいであり、日本人が防衛のために外国人を攻撃したり、殺害したりすることはあり得ない状況にある。
でも現実的に対応できるのか。
そこから始まる極端から極端が怖い。ドイツも同じような問題に直面していると感じる。ユーロ財政の問題。あれだけドイツ人が我慢強い国民性とは思わなかった。
どこの国家でも、国民でも爆発が怖いのだ。
私はあまり日本を日本人自体が見くびらない方が良いと思う。