演武に使用する鉄砲・装具の整備と練習
いよいよ連休で鉄砲演武の時期だ。各地のお祭りで各団体は出演準備に忙しいことと思う。
新宿百人組鉄砲隊は都内唯一の演武団体だが、今年は演武がない。2年に1回だからだ。なかなか毎年やるのは大変だ。日曜の午後、有志が神社に集合して、好天に恵まれたので、鉄砲の担当は箱を出し、開けて手入れを行う。昨年、秋に銃身や機関部を洗剤入りの湯で洗い、油を塗布したが、そんなことくらいではなかなか保存は難しい。もう一度、錆の程度を見て、銃身を外し内外に新しく油を塗布した。
甲冑類(新物だが)を20組くらい出して、虫干しした。新物なので錆びたり、腐ったりはしないが、布の部分は乾かす必要があろう。
朝日新聞の女性記者が来て、いろいろ取材していた。彼女は先回の銃砲史学会でも宇田川博士に「鉄砲箪笥」(奉行)に関して取材していた。
また7-8名の隊員、ベテランであるが、彼らは鉄砲をもち口で声を出しながら手順のおさらい。
ベテランでもやはり何回もやらないと忘れてしまう。身体が動かなくなる。
昨年は演武団体で事故が2件あった。この団体は厖大な数を2時間で撃つと言う演武をしたが事故はなかった。普段の練習や整備は重要である。
鉄砲は5挺づつ箱に入れ、使う状況、例えば軽いものとか、という分類し管理している。