海上自衛隊創設の地と資料室 (第二術科学校見学)

神奈川県横須賀市田浦の地は、海上自衛隊(海上警備隊、もとは帝国海軍)発祥の地である。現在は「第二術科学校」があり、機関技術、情報、技術、外国語などを教授する学校施設がある。その一部に歴史を記録する資料室がある。

(学校のHPより)

「術科学校」は聴きなれない名称であるが、海自の全ての技術分野において各々の専門教育を行う学校で、第一(江田島)は射撃、気象、航法、電子などを、
第三(下総)は航空、第四(舞鶴)は経理、補給、給与などの科目である。


(タービンエンジン例)

第二術学校の教育は現在、海自の艦艇の主な動力源となっているガスタービンエンジン、25000馬力の機構、整備、修理などの実地教育である。エンジンは航空機と同じものだから、従来のものに比べて軽い。長さは7-8m、重量は3トンだそうだ。イージス艦にはこのエンジンが4基、1分間に400リッターの軽油(ケロシン)を消費する。このエンジンを発電に使うのが原発事故後の傾向で軍用を民用に転換した例のひとつだ。


(工具の数々)

学校の安全三要素は1 整理整頓、 2 確認点検、 3 標準作業。3は分かり難い言葉だがようするに無理をしないと言うことらしい。(質問した。)

(外部展示の昔のディーゼルエンジン)

第二術科学校は伝統があり、この田浦の地は帝国海軍水雷学校来の伝統があるので、さまざまなモニュメントが外部に、また内部には6300点の資料、文献を
収集、展示した資料館がある。資料館は2室に分かれている。

中には大変珍しいものとしては、石炭を燃やしていた頃、粉を固めた燃料板の
現物など初めて観た。日露戦争の時、英国製の良質炭を戦闘のためにとっておいた話を思い出した。


(燃料炭の現物)

帝国海軍階級章も全部揃っている。

ここ田浦では海上保安庁の一部訓練も海自が委託され、行っているそうだ。
反対側の岸壁には保安艦艇が。


(海保艦艇)

以上