新宿鉄炮百人組新宿区「ふれあいフェスタ」にて演武

安全性の確保が最大の課題であった。このような地方イベントでの演武は特に春、秋には各地で頻繁に行われている。一昨年、北で、昨年、南で事故が起こって負傷者が出た。北の事故は送検されたそうで、南も同じ処置がとられると今回の当地のイベントでも注意された。多分、火薬の許可申請の際だろう。
対策として、

  1. 事前に行うとして、使用する銃の完璧な整備。銃腔内、大きな凹があるともえ残りがたまる恐れがあるので磨き。また特に火皿廻り、火蓋、雨覆などに隙間はないか、火穴の大きさはなど。ブラス工房W氏が作業を行った。
  2.  出演者11名の同心は経験者であるが、後ろに二人の処理係と2挺の予備
  3. の鉄砲を用意した。
  4. 火薬、火縄の処理と管理に関しての注意徹底。

この会の特徴としては支援の人たちが多いので、注意が行き届いていることである。一方、大都会のしかも一番混雑する場所での演武なので見物人が近く銃の角度、不発の処理を徹底した。

手順を確認する同心

演武は11名、前列5名は女性、で各々が4発、44発発射する内容であった。

現場で気が付いたが火縄が柔らかい、少し湿り気がある、ことだった。3Rまでは見事に進行したが、最後の演武で2発、不発があった。待機していた黒子、
安全メガネと皮手袋が、後ろから火蓋を閉めて、火縄を外し、それからの行進に備え、銃を空のものと交換した。

不発の銃を調べると、口薬に火縄がタッチした様子はない。口薬をブラシで除き、銃腔内の火薬は(詰め物は使ってないので)、銃口を下向けて出し、容器に収納した。
この2発の不発を担当者は気にしていたが、どんな銃でも不発や遅発はある。
要はその処置と、原因の解明である。

先物見は大将以外全員が女性、

もっと固い、乾いた火縄の先端を潰して使う、これがコツなのだが、火ばさみに挟み難いと言うことで柔らかい、火縄が好まれる。しかしこの種のものは火ばさみが落ちる過程で離れてしまう恐れがあるのだ。


紫のはっぴが黒子

観客のなかには、震災の被災地からの人たちも大勢いた。(近くの都営アパートに住んでいるからだ)、また私服2名、制服2名の警察官が立ち会っていた。
以上