『銃の科学』

かのよしのり著 ソフトバンククリエイテブ 2012年

かの氏に2年半ほど前、ある出版社社長の紹介でお会いした。
温厚なる紳士であり、話が弾んだ。特に自説を強調することなく
人の話も良く聴く方で、尊敬できた。

名称未設定

「照準器」のことを知りたくで再読した。
この本は新書版で、1000円以下だが、編集も上手だ。左は白黒印刷で
主に文字で説明、右はカラー印刷で写真、図、イラストなど。
230ページ近くあり、よくぞこの価格、ほとんど利益のでないビジネスだ。
内容は良い。残念ながらサイトのことだけの記事は見当たらなかったが、
歴史から現代まで相当いろいろな要素が入っている。分かり易い。幾つか新発見があった。
最後のページに「ライフル射撃は女性向き」と1pあるが、「射撃は
男女差のないスポーツ」と考えてよい。
『月刊GUN』の世界が日本の銃砲研究になってしまっている感があり、また
スポーツ選手でも、指導者から誤った情報をそのまま鵜呑みにしてはや50歳と言うような例もあるので、この本はあくまで科学にこだわった秀作。 以上