『戊辰戦争の小銃』コーナーの作業

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真ん中にサインが設置され各銃の説明がはいる

陸上自衛隊武器学校の小火器コーナーの展示は、火縄銃から現代開発の小火器を時代の変遷で行っている。
従って、火縄銃の次には、『幕末の銃』そして『戊辰戦争の銃』と来なければならなかった。その次の『明治の小銃』は村田十三、十八、二十二の歩兵、騎兵銃と揃い充実していたが、戊辰戦争、日本が868-70年間のごく短い期間に欧米、特に終結したアメリカ南北戦争の余剰兵器を数十万挺輸入したにもかかわらず、なかなか展示できるものがなかった。
今回、『幕末』と『戊辰戦争』を並べ、スペースのやりくりを関係者の努力で行い、ようやく完成にこぎつけつつある。開校記念日には良いものが出来るだろう。
幕末の小銃、クリミア戦争とアメリカ南北戦争のために欧米から武器兵器は入らず、苦労して国産したようだ。
一枚目の展示は、上から

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①日本製ゲベール銃堺製口径18㎜騎兵銃サイズ
②日本製ゲベール銃「近江富岡吉久銘」口径14㎜歩兵銃
③オランダ製ゲベール銃 1846年
④ゲベール・ミニエなどの木製教練銃、ハンマーだけ鉄製だが厚みもあり良く出来ている。高島、江川などが野兵教練に使用したのではないか。珍しいものだ。上の写真
二枚目の展示は、

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① スペンサー銃
② スプリングフィールド製ミニエ銃口径14.66㎜。日本仕様に銃床を短くしてある。
③ ウィツトニー・リチャードソン銃11.5mm、アルビーニ方式の最初の後装銃。但し部品が欠落しており、木部が痛んでいるので、手入れが必要。

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木部の補修は割に簡単である。

課題としては、「エンフィールド二つバンド」「スナイドル後装銃」がない。
横のガラスケースには拳銃類はほとんど揃っている。ル・フォショ、SW2型、コルト前装、同後装など、10点ほどがある。

なお、陸上自衛隊の展示であっても銃刀法遵守は必であり、どの銃も機構は
研究者に説明できるが、無稼働化されている。(この項以上)