西部方面隊の研修と移動

現在、近隣諸国との緊張のニュースが流れている西部方面に先日、3日間の研修に行った。防衛省からもご担当が同行され、西部方面の駐屯地を幾つか見学、その間の移動には一部、ヘリコプターに同乗した。まず感じたのは九州方面に一種の緊張感があり、司令以下隊員にも張りつめたモノがあると言うことだった。

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熊本空港に隣接した地域において、各種のヘリコプターなどの装具品、また各地で2種類の誘導兵器装具品の運営に関しての見学を行ったことだ。
(別途記載)

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(ブラックホーク上とアパッチ)

移動はCH47チヌーク大型ヘリで小一時間の飛行であった。北九州は大気汚染が酷く、また研修期間中は好天に恵まれたが、気温が高く、ヘリの移動は一部の研修参加者にはなかなか厳しいものがあったようだ。騒音が大きく内部で会話が出来ない。一部洋上飛行があるので、ベスト(航空会社のような簡単な方式でなく、脚まで掛け、発煙筒や様々なものが付いている)装着で汗まみれになった。

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(後部ドアは離陸するまで開けて置く、搭乗要員はインカムを使い通話する)

CH47は空港の滑走路を利用するので、まずは民間機をやり過ごし、滑走路上に出た。それから機首を風上に向けドッドッドッと双発ヘリ独特の音を出して
高度を上げて行った。

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(低空450mくらいの高度だが北九州地方は大気汚染がひどい)

CH47日本仕様は川崎が製造し、全世界では同型機は半世紀にわたり1200機
製造されている。タンデムに同じエンジンを反対向きに付けることで、回転の
方向性を打ち消すので、テールローターはない。全長30m。

砲や車両の搭載、吊下の機能や搭載能力は災害支援、山火事などには欠かせない機材である。作戦行動では完全武装兵一個小隊+火砲を搭載するが巡航速度は
軽飛行機なみで航続距離が出ない。それでオスプレーが米軍では採用された。
陸自55機、空自15機、日本には70機ほどが稼働している。

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目的地に到着し、全員が降機した状態。ローターは前部に低く廻るので、前部が危険である。(この項以上)