潮書房刊月刊「丸」別冊『日本兵器総集』
この手元にあるものはB5版350ページ、昭和52年(1976)刊1700円だった。
今はA3判になっている。恐らく隠れたベストセラーであろう。この40年近く
たった版には、附録「全国戦友会総覧」31ページがある。戦友会は遺族会とならび選挙にも大きな影響力があった。靖国神社は中韓が日本軍国主義の
対象として誹謗中傷しているが、それを支えてきた遺族会も戦友会も自然消滅しつつあるなかで、政治家がリスクを冒すべきでないと言うのが自説だった。
話は替るがこの「日本兵器総集」は貴重なる資料だ。恐らく戦後ほどない頃から編集を始め、正確な資料として完成されたのではないか。
(陸戦隊が警備している写真が見られる)
潮書房「丸」は艦艇、航空機に関してはそれぞれ特定な別冊があり、詳しくそれら兵器の内容を研究することはできる。この本は総合的に網羅している。
海軍艦艇に関しては竣工から、戦没、その他戦果、一艦、一艦、詳しい記述があり、特に潜水艦など番号で呼ばれていた艦の生涯を知ることが出来る。
帝国陸海軍の航空機に関しても写真は白黒で小さく特徴は明瞭に分からないが、
性能、生産数なども詳しい。地上兵器の性能表は完備しているが、生産数は明らかになってない。帝国日本陸海軍の兵器、多種多様存在した事実を知るには
良い資料である。
(小火器、短機関銃、数量は記述されてない)
(この項以上)