中田忠雄刊『大日本帝国陸海軍』軍装と装備

ワシントン郊外のNRA博物館の売店でこの本を販売していた。その話を中田さんにしたら、「そうか、誰が入れたのだろう?」とおおらかに答えた。

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(空挺員の二式小銃が良い)

この実物は昭和49年刊、5刷である。初版は昭和40年頃出たのではないか。
A5版、325ページ、オールカラーだ。当時、有名な研究家であった宇都宮
直賢、寺田近雄、山本親雄の各氏が監修し、模型は六人部登氏が製作した。

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(各種学校の制服なども多種ある)

どれが模型、どれがレプリカは長く観察していると判明するが。本が網羅しているのは明治、大正、昭和。各時代、モデルを使い、将校、兵士の軍装、武器装具を詳細に紹介している。アメリカでもモノを売り買いするに「ナカタカタログの何ページの何々」と言うような書き方をする。戦争中のポスター、生活を偲ぶモノも沢山紹介している。この本は研究の参考になった。勿論、写真が主体なので、詳細は自分で調べなければならないが、モノが沢山あるのだ。
中田社長は埼玉県に大規模な収蔵庫を保持しており、戦闘車両だけでも数両あると言う。「東北大震災みたいなものが心配だから東京はどうだろう?」と言っていた。店の一階は足の踏み場もない。二階まで行くのが大変だが、そこでは少し話が出来る。見たモノは全て中国でレプリカを作らせる。だからそれが何か分からない場合は説明を求められる。「そうかー。時々、寄ってくれよ」と言われるがこちらも銃砲店の帰りは持っているものがあるので、あまり寄れない。
懐かしいモデルガンのページが充実しているのもこの本の特徴で時々眺めては高校生時代を思い出す。

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(外国製モデルガンのページ)

(この項以上)