日本の「スタートピストル」のデザイン

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「スタートピストル」と言うのが正しい国際語かは知らない。オリンピック、ワールドカップなど以前は実物の拳銃を空砲で撃ち、競技者にスタートさせた。露天で観た、主に学校で使われた様々なデザインのものを収集した。その収集物が倉庫から出てきた。全部を板に打ちつけて壁掛けのディスプレーを作成したらと考えていたのだ。もう2-30年前の話だ。なぜスタートピストルが露天に出たか、生徒が学校から持ち帰ったのだろう。紙巻き火薬や平紙玉は駄菓子屋で売っていたが、このスタート銃の音の大きさは「大砲」だった。
現在でもアマゾンや楽天を観ると数種のしゃれたデザインのスタートピストルが3-5000円で販売されている。
だが現在の国際競技は音で合図をしない。電子的に合図し、さらにフライングも電子的に力の移動を捉えて判定する。音は伝達に時間が掛る。1000分の1秒を争う競技では一列に並んだ競技者に不公平が出る。
Y氏のお話では、昭和40年頃までは英国製輪胴拳銃、SWの空砲が使われたそうだ。日本では銃刀法で、何のかんのとうるさかっただろう。
これらさまざまなものなかには1940年幻の東京オリンピックのために奨励された競技練習に使われたものもあろう。

戦前のものだろう。

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やや時代の新しいものだろう。

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なんでこんなに種類が多いのか?
学校に出入りする『武道屋』さんの数だったと思う。戦前、日本の中学校以上の学校は武道が盛んで、各学校には出入りの武道具屋さんがあった。戦前は剣道、柔道、薙刀、その他に教練銃や戦時中は信号銃なども製作してようだ。
(この項以上)