自衛隊の食事と米飯
ここのところ各地の駐屯地や基地に行く機会が多く、昼は大体、自衛隊食になった。私の給食体験は小学校高学年だけだったのだが、自衛隊の昼は給食を食べる感じで、皆が同じものをわいわいと食べるのが楽しい。自分で取り、自分で片付けるのも何でもない。
おかずは皆同じだが、ご飯の量で調整する。
海上自衛隊は一度しか食べてないが金曜日でカレーだった。自慢するだけあり、
なかなかの味だった。これもカレーはかけてくれるので一定だが、ご飯で調整する。あと一品サラダがあったかもしれない。
航空自衛隊で数回、後は陸上自衛隊で数え切れないほど食べた。
幹部と個室で食べる食事はまた別なメニューだが、航空、陸上の昼の食べ方は
以下の通り。最近はどこの駐屯地も業者さんが運営している。毎日違うメニューであらかじめ発表されている。(私たちが食べる場合も350円くらい団体が
支払っているので国費をつかってはいない)
食堂は隊員の食事時間を少し外す。先方の担当はそれに気をつかっているようだ。入口を入ると手を洗う。空気で乾かす。
仙台駐屯地
トレイと箸、そしてご飯茶わん(大、小ある)、湯飲みをとり、食事を配膳するところに進む、自分で決められた副食をとり、調味料そして特徴は「ふりかけ」だ。各種のふりかけを揃えているのは自衛隊でふりかけ消費日本一だろう。
メニューには揚げ物が多いように感じるが専門の栄養士が計算しているので、カロリーを考えなければ良い食事だろう。野菜も多い。
隊員は無料で一日の総カロリーは3200kcalあるそうだ。昼でも1000から1200kcalはある。牛乳、ジュースなどのパックが付くことが多い。
化学学校
ちゃんぽんは何回か食べた。汁がすでにかけてあるもの、とあとからラインでかけてくれるのと2種類あるが、野菜など多種の具材を食べさせることが出来るからだろう。
三沢基地
見たこともないもの、例えば巨大な餃子、などがあった。1個しかつかない。
だけど焼き餃子で長さが10㎝くらいある。これがメインだ。
岩手駐屯地
自衛隊食を食べてみると、ご飯の重要性、を再認識する。私などもご飯はもうほとんど食べないが、昼にパン食が出たことはない。白米か、麦飯を自分で好きなだけ食べる。副食が限られているから、ふりかけの出番になる。
米軍海兵隊で昼を御馳走になったことがあるが、サラダとハンバーグ、フレンチフライだった。全部食べ放題。ハンバーグを3個とる兵もいた。健康に悪い。
海上自衛隊は艦内調理で、調理場を見学したが、2名の調理隊員が卵を剥いていた。彼らは調理士免許が取れるので、これは国家資格、自衛隊を辞めても有利だ。また食事の内容は陸や空よりはるかに良いと聞いた。
おいしいと言えば正しくないが、給食的楽しみがあり、自衛隊食には退屈したことはない。
野戦食は別で2種類ある。レトルトと缶詰だ。缶詰は「カンショク」と言いあまり歓迎されてないようだ。いずれも魚をうまく使ったメニューで、加熱剤が付いており、火を使わず温めて食べることができる。
缶詰に「赤飯」があった。災害派遣の時に被災者に配ってしまい、好ましくないと今後、メニューからなくなるそうだ。
上に「ふりかけ」がある。入間は2回食べた(「喫食」と言う)。
先にも述べたが日本の自衛隊食の強みは米飯だ。まさに米は日本の武器兵器と言って良いだろう。レーションでもご飯は使い易い。米軍レーションは米をあまり使わないので、甘いものが多い。それで歯ブラシやガムを付ける。良くないし、まずい。
(この項おわり)