USS MUSTIN DDG 89 駆逐艦「マスティン」研修

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(鍵は二つの皿と中甲板と前甲板の100近いミサイルポッドだ。)

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珍しく防衛懇話会が連れて行ってくれた。私をうるさい奴だと思っているので、
懇話会は研修、見学には何も分からない企業のオジサン達を優先しているが、企業も相手が米軍では直ぐに商売にもならず、夏場もあり、参加人員が足りなかったのだろう。
おかげで普段あまり縁のない横須賀に停泊中の米国ミサイル駆逐艦をすみずみまで見ていろいろ聞いてきた。この駆逐艦は横須賀を母港としているから、日本慣れしている。キャッチフレーズは[Always be Bold]、「肝っ玉主義」とでも訳すか?
当日はボランティアの女性通訳さんが付き、案内は背の高いアンソニー・パーキンスのような少尉と、両親が日本人、米国生まれのニューヨーカー、女性の曹長が付いた。彼女は明るい人で日本語でジョークを連発するが、同行のおじさんにはなかなか通じないようだった。でも面白かった。
船体全体の写真は桟橋からはとれないので、向こうの桟橋に停泊していた、同型艦の写真だ。手前は12.7mm、武装難民などを阻止するには適当な兵器だ。

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(どうもこの人は日本人作業員のようだった)

同艦は約9700トン、乗員380名、ブラックホーク2機(この担当が別に60名)と昔の駆逐艦とは比較にならない大きさだ。全長155m、全幅20m、高さ不明

しかし艦内は梯子階段で上がったり、下りたり、狭い通路を右に左に、しかも
エアロック(核攻撃を想定した)で外からは2重ドアで出入りする、などと
研修や見学にも年齢制限を設けているはずだ。納得した。

当日は小火器の点検と訓練の日であったので、12.7㎜4門には全部、射手が張り付いていた。

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(頼んだらポーズしてくれた)

乗員、恐らく半舷上陸しているのであろうが、多くはマイノリティ系で、水兵は人懐かしいのか、にこやかだった。
懇話会は気が利かない団体のトップテンに入るから、こういう時に女性に参加を求めればもっとサービスしてくれただろう。
武装は大げさでないようにみえる。前部の5インチ砲1門、25㎜単装砲2門、20㎜ガトリング1門、それに12.7㎜4門だ。短魚雷が両舷に3本ずつ束ねてあった。その他偵察、救難、それにソナーを撒くのかもしれないMH-60
ブラックホークが2機。

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(船首の風景、5インチ砲と手前の蓋はミサイルポッド)

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(25㎜単装砲リモコン操作のようだ)

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(何発入っているのかと誰かが質問したが応えなかった、馬鹿な質問だが。、弾を撃ち尽くすまでに分間4500発の速度だから。上はレーダー弾薬は下で、これがミサイルを迎撃するような事態はすでにジ・エンドだそうだ)

ブラックホークは出払っていたが、これも入港前に飛び立ち厚木で整備中なのであろう。プラットホームの上に着陸するが、この場所が小さいこと。

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(ブラックホークの翼が折りたためるのはこのためだ)

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(ここがヘリポート狭い)

この種の艦艇はDDGの略語に表されるように、優れた電子能力と100基近い
誘導ミサイルだ。トマホークをはじめ様々な種類が同じところに収納されている。

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(30年前の技術だが、この艦は10年前の竣工)

DDはデストロイヤー(ダブル標記)Gは誘導ミサイル(ガイデッドミサイル)
の略。
甲板は熱い。夏に研修するところではないが。面白かった。

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(艦橋に一人座っていると集団的自衛権はあたりまえだと痛感した)

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(見あえげると高い。恐らく改修の度にステルス性と電子能力を向上しているのだろう。)

改修の写真を撮るなと言うのはこういうことを意味している。

―この項以上―