自衛隊の食事その3
広島県、陸自海田駐屯地と海自潜水艦学校(呉鎮守府)を訪れ各々で昼食をした。いつも思うが訪問者にも隊員と同じものを提供するが、食事係ひとりひとりのこころ遣いや緊張感、単に食事をする以上の何かを感じる。
また、短い時間ではあるが、隊の幹部との会話、印象は記憶に残る。
まずは海田駐屯地では隊員とは別な部屋に案内されすでにテーブルには各自の食事が用意されていた。隊の幹部の席は防衛懇話会会員の中に散らばって指定されていた。
メニューは麺の産地なのか、麺が主体であった。うどん、これは温かいものが
さめたのではなく、常温で食べる珍しいもので出し味が良くいっきに食べた。
乾麺はサラダなのだ。自衛隊でどこでも同じものを食べたことがないと言うのは不思議だ。メニューは何万もあろう。
海上自衛隊潜水艦学校はエリートの行くところだ。前に座った若い一佐と会話が弾んだ。マンハッタンで観光地になっていた原子力潜水艦、ミュンヘン博物館のUボート、伊号400の晴嵐機、オワフ・アリゾナ館の船型の潜水艦、その他映画撮影にハリウッドで見た実物のカットアウトなど。我ながらいろんなところでいろんなものを観ていたものだ。米国の潜水艦はコネチカット州が主な基地だ。
この金曜カレーは明らかに来客用だと思うがもしかしたらエリートの学生は特別食かもしれない。カレーの他にサラダ、カツと海老フライ2本がある。
飯も多い。カレーはルーをお変わりできたが・・一佐は「ご飯が多いですか?」
と聞いて呉れたが、年だ。若者のようには食べられない。
私は彼を観て、防衛大の教育は偏っているという人もいるがそうは思わなかった。
実にバランスのとれた頭の良くしかも気が使えるキャラクターでどこに行っても成功するタイプの人だ。
(この項以上)