西南戦争の考古学的研究

書名:西南戦争の考古学的研究
著者:高橋信武(日本銃砲史学会会員)
出版社:吉川弘文館
定価:(本体13,000円+税)

内容:鹿児島を中心とする不平士族が起こした国内最後の内戦・西南戦争を取り上げ、これまで、文字資料を中心に研究されてきたその実態を考古学的に探究した初めての書である。
九州各地の戦跡を踏査し、小銃・弾薬などの遺物や陣地の遺構、塹壕跡などから両軍の兵力・装備を追究した内容になっている。
豊富な図表を駆使して、戦闘の推移や武器の技術進歩を明らかにしており、特に西南戦争中に使われた弾薬類や火箭について詳しく書かれており、弾丸や薬莢の研究には興味がわく。(栗原記)