1-11、展示用九七式手榴弾

image008

日本の手榴弾の上蓋は赤く塗られていた。これは赤が爆発物の炸薬が装填されていることを示していたからだ。この現物は赤の色が微妙に異なる。

image009

また本体の上には「九七式手榴弾」と手書きされている。訓練用であったかもしれない。手榴弾訓練は現在でも危険な科目のひとつであり過去には事故が多かった。様々な投擲用のものが造られていたが、このものは投擲に使うものではなく、展示用であったと推定される。内部にも炸薬を入れたあとはない。また信管内部の曳火の細い穴もない。但し本体を始め信管などは実物と同じである。

image010